社長の想い

コンクリートの構造物に特化した倉敷の建設会社。

株式会社 片山工務店 
代表取締役 片山 恭一 氏

親子三代で信用と実績、技術力を育む

子供の頃もそうだったが、大人になった今でもトンネルやダム、橋や道路などを見る度に、「いったい誰が作っているのだろう?」と、その圧倒的なスケール感に感嘆する。

株式会社片山工務店は、こうした大型の各種公共物の建設を一手に引き受けている建設会社。創業以来、今までに手掛けてきた公共工事は枚挙にいとまがなく、現在では東北から沖縄まで全国各地に及んでいると言う。

「創業者は祖父の六郎。創業当時は太平洋戦争の終戦直後。ほとんど仕事が無い状況下で、大工の棟梁をしていた曾祖父勘兵衛の手伝いをしていました。その後、大手ゼネコンの熊谷組に卓越した技能を見出されて、“片山班”として旭川のダム工事の型枠の施工を受け持つようになったそうです。昭和40年に法人改組して現在の片山工務店が誕生しました。昭和52年に父親の洋太郎が社長に就任。その後、平成22年に私が三代目として会社を引き継ぎました。信用と実績の地道な積み重ねが弊社の歴史そのものです」と、片山社長。

コンクリートに特化して差別化を図る

一口に土木建築業者と言っても、大手ゼネコンから下請けや孫請けの会社までを数えると、その数は膨大で、事業の領域も広くて深い。当然、企業間競争が激しく、独自の強みが無いと生き残れない世界と言える。

片山工務店は現在、橋梁やダム、道路などの土木領域から一般建築物まで幅広く手掛けているが、その中でもコンクリート構造物の建設には定評がある。地域でもトップクラスの大型事業に携わってきた実績と、豊富な実地経験に基づく施工管理技術力は他社の追従を許さない。また最近では、コンクリートのヒビ割れの補修や劣化を保護するための改質剤の提案など、コンクリート改質事業にも力を入れていると言う。

「コンクリートに特化しているのが特徴です。大規模なコンクリート構造物の土木工事となれば、必ず参画できるように心がけています」と、片山社長。創業以来、岡山県内や全国各地の大型コンクリート構造物を数多く手掛けてきた。こうしたコンクリートに特化した技術が強みとなり、知名度を広げていった。

大手ゼネコンが振り向く理由

片山社長は、専門工事業者であることに胸を張る。「事業を拡大するために、各地に営業所を開設し、元請けの仕事に注力した時期もありましたが、やはり地場の会社での受注には限界がありました。大きな案件に参画するには今まで培ってきた経験と実績を生かし、コンクリート構造物の専門工事業者として特化するのが良策だと考え、創業当時の原点に戻って独自の技術力を高めることに専念しようと思ったのです」。

現在、片山工務店は多くの大手ゼネコンから声がかかり、大型プロジェクト案件に参画している。

「“こういう仕事があるが、こっちに来て一緒にやらないか”とお客様に言われた時に、すぐに対応できるかどうか。すぐに経験豊富な技術者を手配できるかどうか。つまり、機動力こそが弊社を選んでもらっている理由だと思っています。お客様にとっての心強いパートナーこそが、弊社の存在価値と言えるのではないでしょうか」と、片山社長。

地図に残る仕事

最後に、片山社長に仕事のやりがいについてお聞きした。「先だって、会社のOBを“しまなみ海道 来島海峡大橋”にお連れしました。船を橋脚の根っ子のすぐ横に着けて、橋脚を自分の手で直に触れてもらうと、OBの皆さんが感激の涙を流すのです。その姿を見た時に、自分たちの仕事は、大きなやりがいと誇りの持てる仕事だと改めて実感しました。社員や若い方とも、こうした気持ちと地図に残る仕事の醍醐味を一緒に味わっていきたいです」と、片山社長。

阪神淡路大震災をはじめ、呉の送水管トンネルや東日本大震災などの復興工事にも積極的に係わってきた片山工務店。今後も社会のインフラや私たちのライフラインに支えていくに違いない。今後の活躍がますます期待される。

株式会社 片山工務店