社長の想い

「視える」幸せ。私たちの使命は、人生に喜びを提供すること。

株式会社 ブレス(メガネのひらまつ) 
代表取締役 橋本 文夫 氏

メガネ業界で、本物のサービスを追求する

メガネ店は時計と深い関係がある。そもそも精密で高級品だった時計、その修理には熟練の技が必要とされた。しかし、次第に時計が安価になり、修理して使うほどではなくなると、修理を専らとした時計店(職)は苦境に立たされる。

そんな時、大手メガネレンズメーカーが中心となって、時計修理の職人技をメガネレンズの手擦りに生かすことを提案。時計店から眼鏡店へ業態変化する店、時計もメガネも扱う店、さらに補聴器を扱う店もできた。

しかし、近年、低価格・均一価格をうたうメガネ店が登場。気軽に入店でき、面倒な会話も要らず、低価格・均一価格のメガネが数十分で手に入るとなれば、若い世代を中心に人気を集めるのも無理はない。

メガネは視力矯正器具であるだけでなく、ファッションアイテムとして何本も揃える人が増え、チェーン店はたちまち全国に広がった。実際、今までのメガネは高価で、人々は本当に必要でなければなかなか作らなかった。そうして、個人経営のメガネ店にはまたしても影が差す。

よいメガネとは?答えを追及し続け75年

しかし、そんな中でも、シニア世代や矯正が難しい特殊なケースの人は、やはりじっくりと相談して最適な一本をあつらえたいと願う。1939年(昭和14年)創業「メガネのひらまつ」(1990年、社名を“株式会社ブレス”に変更)は、お客さまのそんな要望に丁寧に応えてきた。

情報の8割は視覚で得られるほど、目は重要な器官だ。しかし、シニアになると、老眼や白内障など老化に伴う衰えは避けられない。しかも、人によって見え方の悩みは異なる。

メガネの知識と技術をしっかり身に付けた当社の社員は、まずカウンセリングをして、お客さまの目に関する悩みをじっくり聞き、その状態を確認し、目的に応じたメガネを提案する。

当社が勧める適正なメガネとは、無理なく必要十分に見え、かけていて疲れないものだ。「実は、よく見えるものがよいメガネではないんです。よく見えるメガネを用いると、目はそれに合わせてよく見ようとする。それは目を疲れさせ、かえって視力低下を引き起こすことも…。適正な矯正は快適な“視え”を提供するだけでなく、症状の進行を遅らせてくれるものです。お一人お一人に少しでも快適な視え方をしていただけるよう努めています」と、代表取締役の橋本文夫さん。「どんな時に、どんな目的で、どれくらいの時間かけるのか、そこまで確認しないと作ることはしません」。

お客さまへの対応にマニュアルはない

フレーム選びもお客さまにとっては楽しみだ。店内を彩る豊富なフレームから、お客さまの好みをうかがいつつ、顔の形や雰囲気、レンズの形状に合わせて、より似合う品をお勧めする。洋服を試着するような楽しいひと時に、お客さまも夢中に。

さらに、当社では弱視の子ども用メガネにも力を入れている。放っておくとどんどん悪化する弱視を少しでも改善し、「視えることの喜びを提供したい」と力説。高価な品だが、子どものためにと保護者からの問合せや購入希望が引きも切らない。こうした特色ある商品でもお客さまに注目されている。

「こちらからは売るな」が橋本さんのポリシー。お客さまには自由に見ていただき、ご用があれば即対応できるよう控え、相談したそうなお客さまにはお声かけする。その絶妙に空気を読んだ対応は、長年の商売の中で磨かれたもの。老舗とはただ年月を重ねただけでなく、接客も一流なのだ。

変わらぬ温かなサービスを心がけて

「メガネは団塊世代とともに進化してきました」と橋本さん。これからの時代、パソコン、紫外線、有害物質対策など、メガネの役割は視力矯正だけに留まらない。進化する現状を敏感に捉え、歴史が育んだ心のこもった接客に徹する、この二つが「メガネのひらまつ」のお金では買えない財産だ。橋本さんは、次のメインターゲットを団塊ジュニアに定めている。「これからはその世代へのPRが重要になりますね」と笑顔を見せた。

株式会社 ブレス(メガネのひらまつ)