社長の想い

業績も社員待遇もNo.1を目指す機械・工具の総合商社。

トリツ機工株式会社 
代表取締役 鳥津 実 氏

高度な知識で付加価値を提供

「建物以外、工場にあるものならなんでも扱う」機械・工具の総合商社、トリツ機工株式会社。創業70余年の歴史をもち、工作機械から省エネ設備、消耗部品まで、各種製造業の工場で用いられるあらゆる物品の販売を手掛ける。2016年9月より、鳥津実氏が4代目社長に就任。気持ちも新たに、新体制がスタートしている。

単なる卸業にとどまらず、高い専門知識を基にしていろいろな販売メリットを付け加えることにより、競合商社との差別化を図ってきた当社。「今のライバルは、合理的で値段の安いインターネット販売。しかしだからこそ、お客さまのニーズを汲み取り細やかな提案のできる商社は、ますます必要とされるようになるんです」と、鳥津社長は語る。

近年は、商材単品の販売だけでなく、工場内の設備・システムをまとめて受注することも増えてきた。工場全体の作業効率や省エネルギーを考えたトータルなシステム提案は、営業スタッフに高い知識がなくてはできないが、値下げ競争にならず、互いにメリットのある取引ができる。

また、前社長が進んで販路を広げたことにより、お客さまは幅広い業種に及ぶ。ひとつの業界の景気に流されず安定した受注が取れることも、当社の大きな強みである。

現場目線とリーダーシップ

創業者の孫、2代目社長の息子にあたる鳥津社長。
重責を負う立場だが、佇まいはなんとも自然体であり、ざっくばらんな会話で周囲を和ませる。

元々、家業に入る気はあまりなかったという鳥津社長は、学校を出て電気部品を扱う商社に就職。営業職として充実した毎日を送っていたが、32歳のときに父から「そろそろ帰ってこい」と切り出され、それならばと心を決めたという。

「社長の息子ということで周囲からいろんな目で見られるだろうと、入社当初はかなり肩肘を張っていました。でも、こんな性格なので2週間ともたず(笑)、すぐに素の自分をさらしてしまいましたね」と、人懐こい笑顔を見せる。

入社後はまず津山営業所に配属され、他の新人社員とまったく同等にキャリアをスタート。社長に就くまで約14年、常に営業の第一線に立って汗を流してきた。
「今でも普通に社員の輪に入って、雑談したり、仕事の相談に乗ったりしています。やっぱりずっと現場にいて、その大変さもわかった上で会社を見られるのはいいことだと思いますよ」と、サラリと語る。

そんなフラットな姿の一方、社長に就いてすぐに、さっそくリーダーとしての手腕を発揮。管理職に任せる役割を増やすこと、残業を減らすこと、営業職の技術力を高めることなど、現場時代から胸にあたためてきた思いを、次々と実行に移している。

伝統の「組織力」で受注を勝ち取る

管理職の裁量を広げようと考えたのは、自身の経験が基になっているという。「前の会社にいた頃は、上からいろんなことを任せてもらって、それなりの成果を上げていたんですよ。それがトリツに入ってみると、当時の社内はトップダウン的な体質が根付いていて、なんだかもどかしさを感じたんです」と話す。

管理職が自分で判断できることを増やし、ものごとを決めるスピードを増すとともに、部署内のモチベーションアップを図る。失敗してもそれを今後にいかせばよいという風土ができつつあり、社員からの評価も高いという。

一方で、よい伝統は引き続き大切にしていく。
トリツ機工の営業の基本は「定期訪問」。すべてのお客さまに対し、用件のあるなしに関わらずコンスタントな訪問を必ずおこなうことになっている。
また、昔から社員自身が誇りとしていることに、「組織力」がある。

難しい提案になるほどチームワークがものを言うため、勝負のかかった商談の時などは、上司も先輩も協力を惜しまない。「みんなで力を合わせて目標を達成するのは、やはり営業担当にとって一番の喜びですよね。『目標まであと少し!』というときなど、うちの盛り上がりはすごいんですよ。自分自身も、やってきて本当に楽しかったですから」。

家族に認められる会社でありたい

もうひとつの取り組みは、残業を減らすこと。以前より19:30には社内パソコンをシャットダウンするなどいろいろな対策をしていたが、鳥津社長はさらに効果を上げようと、「業務効率化手当」というユニークな制度を作った。1か月の残業時間が一定以下になると手当を付けるというもので、仕事の効率化への大きなインセンティブとなっている。

福利厚生についても、鳥津社長はとても高い意識をもって取り組む。
会社設立50周年の節目として、今年はハワイへの社員旅行を実施。社員だけでなく家族にも広く参加を呼び掛け、総勢100人でのにぎやかな旅になったという。ビアパーティやサッカー観戦なども、日頃から家族ぐるみで楽しんでいるそうだ。

「お父さん、お母さんが日頃どんなところで、どんな人たちと働いているか、家族に知ってほしいなと思うんです」と、社長はその理由を語る。
家族に自信をもって紹介できる職場こそ、いわば理想の会社像。「その働く背中を子どもが見て、自分も将来ここで働きたいと思ってくれたら、それはもう最高にうれしいですね」。

さらなる事業拡大に努め地域業界での業績トップを目指すとともに、「社員待遇でも業界ナンバー1になりたい」と笑顔で語る鳥津社長。代々築き上げてきた基盤の上に、自分らしい持ち味をいかして新時代を切り拓く。