社長の想い

「ハワイの暮らし」をコンセプトに住まいとライフスタイルを提案。

西部建設株式会社(ALOHA&STYLE) 
代表取締役 湯浅 康則 氏

ハワイの魅力を再現する家づくり

お話を伺った場所は、リゾートをイメージした吹き抜けやテラスが心地よいモデルハウス。日本の住宅街にいることを忘れさせてくれる空間だ。日本全国でも、これほど手掛ける住まいのイメージが明確な工務店は珍しいのではないだろうか。ずばり「ハワイ」である。

「住宅のデザインや居住性はもちろん、ハワイ雑貨を扱うショップの運営、イベント、ツアーなど、ライフスタイルごとハワイを一緒に楽しんでいきましょう」と、聞いただけでもワクワクしてくるコンセプトだ。

「ハワイの良さは行かなきゃわからない」と言う湯浅社長。
「肌で感じる風、聞こえてくる音楽、目の前に広がる景色や香り、食べ物など、人が五感で気持ちいいと感じるすべてが揃っているから、行った人は虜になるんじゃないかな。湿気が少なくて居心地がいいから、病気にもなりにくい気がしますね」

ハワイに魅了された人たちがマイホームでその心地よさを再現したいと思うのは、自然なことかもしれない。リゾートを感じさせるモダンなデザインや間取り。最近では、ハワイの農園の家をモデルにしたプランテーションハウスが人気だそうだ。ユニークな家づくりを知り、全国の「ハワイ好き」や興味を持った工務店から問い合わせが来るという。

ハワイとの出会いは偶然?必然?

ハワイをコンセプトにした家づくりを手掛けるのは『ALOHA & STYLE』。その母体となるのが、湯浅社長の両親が1987年に興した西部建設株式会社だ。父はもともと外洋船の船乗りで、日本人の憧れだったハワイに魅力を感じ、結婚後も夫婦で度々ハワイを訪れていた。

湯浅社長はといえば、学生時代は剣道を続け、警察官を目指していた。冬にはスキー三昧で、ハワイとは全く縁のない生活。進路を変更して会社を継ぐことを決め、建築の専門学校へ。卒業後、大阪の設計事務所を経て、西部建設へ入社した。両親に勧められ、初めてハワイへ行ったのは、岡山に戻って4年ほど経った時だった。

「ハワイって本当に気持ちいい所だなと思いましたね。この快適さが毎日の生活に取り入れられるなら、こんないいことはないな、と。それが始まりなんです」

同じく西部建設に入社していた弟とともに、ハワイでキッチンなどの設備の仕入れについてもリサーチするなど準備を進め、リゾートタイプのモデルハウスを建設。34歳で会社を継ぎ、コンセプトをはっきりと打ち出して『ALOHA&STYLE』を立ち上げた。そこには、新しい時代を若い者に任せようと退いた父の先見の明もあった。

全国の要望に応え、フランチャイズ化へ

ハワイへの憧れで膨らむ施主様の夢。それが実際の住まいにどのように取り入れられるか、プロの目でしっかりと判断し、アドバイスしていく。こうした自由設計の良さを生かしながら、最近では、住宅の品質をさらに高める取り組みを始めている。

そのきっかけになったのが、住宅建築に関する『2020年問題』だ。気密性、断熱性といった住まいの快適性を高める工法への関心は年々高まっているが、そうした省エネルギー性能にはっきりと基準を設け、義務化しようという制度改革である。

『ALOHA&STYLE』では今、120プランにのぼる規格プランを考案中だ。
「今後、法律が厳しくなるなかで、自由設計であっても、ある程度の規格は必要になってくると思います。また、何も広告を打っていないのですが、興味を持った他県からの問い合わせが多く、プランを整備し、考え方を共有できる工務店との業務提携、もしくはフランチャイズ化を検討しています」

建築業界への進路変更という人生の大きな分かれ道。そして、ハワイとの出会い。「考えてできるものではない。奇跡に近い偶然」と言う湯浅社長だが、目標を達成するために突き進むバイタリティーで、形あるものに作り上げ、さらに新しい境地を開こうとしている。

「ハワイと出会い、その魅力を家づくりに取り入れようと決めたけど、順風満帆に来たわけではありません。今でも模索はしています。いい意味でもっとこだわり、洗練させ、特徴を打ち出していきたい。2020年が本当のスタートだと思うんです。みんなが同じラインに立つので、コンセプトが生きてくるのはそれからかなと思います」

会社経営を支えるハワイアンスピリッツ

父親の代から続くアットホームな家族経営で居心地の良い職場。ハワイに出会って『ALOHA&STYLE』を設立し、現在社員は10名。経営に関しても専務である弟と、ときにはぶつかりながら試行錯誤を繰り返し、互いを認め合い、現在のスタイルを築いた。

社長に就任してから10年と少し。最初のステップを越え、次の展開が楽しみな時期に差し掛かっている。湯浅社長のポリシーは「腹を決める」。できる、できない、の判断をするのではなく、やるかやらないか。やると決めたらとことんやり、ミスをしたら修正すればいい。

やり続けていれば新たな目標が見えてくるから、それに向かってまたやり続ける。そうやって、人生の節目の目標を決め、上昇志向でとことん取り組んできた。今も、まだまだやりたいことがいっぱいで、常にスタートを切っている。

今後、事業規模が拡大すると、「組織づくり」も考えなければならないだろうが、従業員を管理し、何もかも型にはめ込むようなことはしたくないという。ハワイのスピリッツは家づくりにも、会社経営にも大きな影響をもたらしているようだ。

西部建設株式会社(ALOHA&STYLE)