社長の想い

アジアへ、世界へ。フィールドを広げるWEBの仕掛け集団。

株式会社 World Wide System 
代表取締役 藤井 祥生 氏

ビジネスでのネット活用拡大を予測し起業

日常生活でもビジネスでも、今やSNSなどの電子メディアは情報源として急速に普及し、ネット環境をいかに活用するかがビジネスを次のステージに押し上げる鍵になっていると言っても過言ではない。

株式会社 World Wide System(以下WWS)は、地方都市の岡山を拠点とし、日本全国と海外を対象に、ビジネスにおけるネット活用を推進している。

1999年、藤井社長は2年3か月の社会人生活を経て24歳で起業した。生まれ育った高梁市には企業が少なく、実家も自営業。自分で事業を営むことは自然な流れだった。業界を決めていたわけでも、WEBやシステムに詳しかったわけでもないが、「岡山で完結する事業では先が見えている。ネット環境で役立つシステムツールを作れば、岡山にいながら世界を相手にビジネスができるのではないか」と思ったのがWWSの始まりだった。

まず手掛けたのが、ホテルから依頼された宿泊予約システムの作成だった。当時はまだ同様のシステムがなかったため、ヒット商品に。その後も、当時としては革新的だったツールを次々と作っていったが、それを使ってビジネスモデル化することが得意ではなかった。大手の同業他社が多額の資本を投入して似かよったツールを作り、ビジネスモデルとして売り出したのを知って、悔しい思いもした。

東南アジアを市場とするビジネスをサポート

創業当初、ツールの一つに、特許まで申請していたアンケートの集計システムがあった。事業規模の大きな東京の企業を相手に地道に販売していたのだが、上場企業が同種のシステムに力を入れ始めたことに刺激され、未開拓だった東南アジアでビジネスモデル化し、消費者リサーチ事業として勝負をかけた。

2011年にはリサーチ事業本格化のためベトナムに新会社W&Sを設立。2013年にはインドネシア、2014年にはタイに進出した。3か国を対象に、消費者動向を測る業界最大級のアンケート専用オンラインパネルを保有し、各国に事務所を置いて専門スタッフが調査、集計・分析、レポートを作成。生活環境や商習慣の違いに戸惑いつつも地盤を固め、日本人責任者が中心となって、厳しい品質管理を行っていった。現在では、東南アジアでの商圏拡大を目論むグローバル企業との接点にもなっている。

さらに、リサーチ結果に裏付けされたデジタルマーケティングからWEBプロモーションサービス『Smart-PR』につながる一連の提案は、WWSの強みだ。ウェブ上でアンケートやコンテスト、懸賞といったWEBキャンペーンを組み合わせ、顧客を引き付けるプロモーションを提案。それが日本や東南アジアでの知名度アップやイベントの集客、新規顧客開拓、リピーターの増加、ブランドのファン獲得、売上げアップにつながっていく。

この消費者リサーチ事業とデジタルマーケティングによるWEBプロモーションは時代の波に乗り、日本や東南アジアでビジネス展開したい企業や、インバウンドに対応したい企業、自治体に支持され、現在、WWSの主力事業となっている。

ナンバー1と言われる商材を作りたい

社名の通り、ワールドワイドに事業を仕掛け、調査からプロモーションまでワンストップで提案できる総合力で実績を積んできたが、「転換期に来ている」と藤井社長は言う。

「今、世の中にはシステムツールがあふれていて、それをどう使いこなすかが重要な時代になっています。そのために必要なのは会社全体のコーディネート力です。社員には、営業、制作、企画・商品開発、どんなポジションにいても、マーケティングの視点を忘れずコーディネートできる柔軟な発想をもっていてほしいのです」

受託、つまり依頼によってツールやWEBサイトを作成する制作会社は多く、WWSもまだ事業の6割から7割は受託業務だ。結果が見えない商品開発はリスクもあるが、WWSが目指すのは、現在東南アジアで運営しているビジネスモデルをさらに普及させ、デジタルマーケティング分野でナンバー1と言われる商材を作り、2020年に上場することなのだ。

仕事に、人生にビジョンを掲げよう!

「仕事と人生にビジョンをもち、社員全員で一緒に実現したい」と上場を目指す藤井社長は、「ただ利益を上げればいいというのではなく、いかにワクワクするビジョンを掲げ、実行するか。私もビジョンを伝え続け、社員のみんなと事業計画を共有します。福利厚生の面でも、独身者が多かった時代から既婚者が増え、子どももできて…と社員の環境も変化していますから、その時々の状況に合わせて働きやすく調整するように努力しています」と語る。

藤井社長は今も高梁市に住民票を置き、プライベートでは「“村おこし”と言ってもいいんじゃないかな」と言うぐらい、地域に根差したボランティア活動に積極的に参加している。仕事でもプライベートでも同じ想いで頑張って、「一緒にやっている仲間とおいしいお酒が飲めることが一番!」だという。

時代の先端であるデジタルマーケティング分野をけん引するWWS。それを率いて仲間と共に夢を描き、新しいフィールドを開拓する藤井社長は、情熱的であると同時に、企業存続のための冷静で合理的な考えももち合わせている。その絶妙なバランスがWWSをグローバル企業に急成長させ、世界を変える商品を開発していくに違いない。

株式会社 World Wide System