社長の想い

住宅に特化した広告会社として「住」広告の新しい仕組みを構築。

株式会社 ビズ・クリエイション 
代表取締役 初谷 昌彦 氏

探求心と行動力で起業の夢を実現

「今まで考えたビジネスアイデアは100どころじゃないと思う」という探求心。「情報収集をしていて気になった人には会いに行く」行動力。「仕事のことを考えるのが好き」という初谷社長は、探求心と行動力、そして仲間とのチームプレイで現在のビジネススタイルを築き上げた。

広島での大学時代から、いずれは自分の会社を作りたいと考えていた。卒業と同時に、たまたま目にした音楽系のフリーペーパーを発行する岡山の広告会社に就職。「商売が難しい岡山で成功すれば全国に通用する」という周囲の声に、「ならば岡山で3年以内に自分の会社を作ろう」と決め、2年10か月のサラリーマン時代を経て、独立した。

初谷社長は、2008年に独立するまでに2つの広告会社を経験している。
「1社目ではとにかく“頑張る”。忍耐力は養われました。2社目では営業でしたが、仕入れ、請求書、月末月初の処理など、お金の流れが学べました。当時は、え~、経理?!と思いましたが、今になっては無駄ではなかったですね」

起業当初は求人サイトなど、主にWEBを使ったサービスで試行錯誤していたが、成果は上がらなかった。その中で住宅メーカーの資料請求サイトに手応えを感じ、完全に“住宅”に特化しようと決めたのが、2012年、フリーペーパー『家。買う?』を立ち上げた時だった。

人を動かす広告の役割にシビアに向き合う

フリーペーパー『家。買う?』の発行、広告掲載、ターゲットを絞ったポスティングを連動させ、毎月発行部数を調整し、ブラッシュアップしながらより効果的な方法を探っていった。

必要とされていたのは“反響”だったと、当時を振り返る。
「一番求められているのは、売り上げが上がるかどうかなんです。僕たちは、そこから逃げるのではなく、もっと結果にシビアになりたかった。自分たちがリスクを負うビジネスモデルをやったことで、その考えはより強くなったし、今も変わりません」

クライアントとは、住宅1軒の成約に対して広告宣伝費がきちんと生かされているかどうかを一緒に検証し、より生かすためのアイデアを提案することにこだわっている。

「広告の本来の目的は、お客様と出会うためのコミュニケーション手段。その広告の役割に魅せられたんです。広告で人は動くわけですよね。でもそこに真剣に向き合っていないんじゃないかと感じていました。もっと結果を重視したいと思ったんです」
特徴的な手法で、結果を追求する姿勢が支持され、賛同するクライアントが増えていった。

全国初の試みが話題となり、経験を積む

資料請求サイトと連動したフリーペーパー『家。買う?』の反響は、ビズ・クリエイションのステージを上げた最初のターニングポイント。そして、次にビジネスの進め方を大きく変えたのが、2014年に開催した『岡山工務店EXPO』だった。

大手ハウスメーカーのシェアが全国一高いと言われる岡山。工務店同士が競うのではなく、団結してハウスメーカーに立ち向かわなければならないと考えた工務店16社が、自主的に運営組合を結成し、土地を購入。モデルハウスを建築し、半年間にわたって住宅展示場を運営するという試みだった。

ビズ・クリエイションは構想段階から関わり、コンセプト作りに始まる一連の提案を主導。予想の2倍以上、約5000組を集客した全国初の試みは話題となり、各地から視察が訪れた。

イベントを機に顧客を増やし、新社屋へ移転。順風満帆に見えるが、思い通りにいかないこともあった。しかし、それも失敗とは考えず、次に生かしてきた。
「広告には送り手と受け手があり、要はいかにマッチングさせるか。訴求するユーザー層をリサーチし、もっと意識してターゲットを明確にしなければならないことも学びました」

情報インフラで「住」の世界を広げる

2つのターニングポイントを経て、次なる取り組みが動き始めている。まずは、モデルハウスの見学を予約から見学終了まで、効率的に無人で完結させる『iemiru』の普及だ。お客様が見たい家=人気がある家。それがはっきりと分かる仕組みで、見たいと思ってもらうために、工務店は建築の質や顧客対応を磨いていく。そんな実力勝負の世の中になってほしいという思いがある。

そして、この仕組みは、家づくりの流れ自体を変えてしまう可能性も秘めている。
「“住”の情報インフラを作ることが大きな目標です。家は人が住むための箱であって、それを取り巻くテーマを考えていくことは、“住み方”にもつながり、発展すれば“家”というくくりではなくなる可能性もあります」と将来を見据える初谷社長。
住宅に関して解決すべき問題の多い海外でのビジネスも検討しており、それは、日本企業の価値を高めるための海外進出でもあるという。

社長自身も25歳で起業し、若い社員が多いビズ・クリエイション。“仕事のやりがい”を尋ねると、「自責の気持ちも込めて」と、こんな言葉が返って来た。
「自分の仕事が何に貢献できるのかがはっきりわからないと、特に若い世代は働き続けることが難しい。そういう“やりがい”が見せられていない企業、そして社長の責任は大きいと思いますね」

今日まで妥協せず、広告本来の役割を追求し、シビアに結果を出したいと、その時々の課題に真剣に向き合ってきた。そんな思いがオリジナルのビジネススタイルを生み、これからも生み続ける原動力になっているようだ。

株式会社 ビズ・クリエイション