社長の想い

すべての建物に不可欠な「窓」と「外構」の専門集団。

住協ウインテック株式会社 
代表取締役 中壷 彰夫 氏

建築会社から頼りにされるパートナー

住協ウインテック株式会社は、一般住宅・中低層ビル用サッシ、エクステリア商品の販売・施工を主に手掛ける会社である。
住宅メーカー・住友林業株式会社と、アルミ建材メーカー・三協立山株式会社との共同出資により1976年に設立され、岡山を本社に、広島市・福山市にも拠点を置いて営業を展開している。

サッシ部門では岡山・広島エリアのハウスビルダー、工務店、ゼネコン約150社が顧客。
オーダーに応じてメーカーへ部材を発注し、社内で組み立てて納入、中高層ビルでは現場の施工まで手掛ける。一般住宅では施工は工務店の大工が担当することが多いが、施工後の確認・調整は責任をもっておこなっている。

サッシよりやや遅れてスタートしたエクステリア部門では、門扉やカーポートといった外構用アルミ製品の販売・施工をはじめ、外構デザイン・プランニング、左官工事や植栽、アフターメンテナンスまで自社で手掛け、一般のお客さまにも直接、営業の門戸を開いている。

ワンストップの強みをいかして

「窓」はすべての建物に欠かすことのできないもの。
サッシ窓は、気密・断熱性といった住宅性能を大きく左右するものであり、建物内の快適さに関わる重要な要素である。

実は、一般住宅用サッシとビル用サッシは性能も施工方法も異なるため、同じメーカー製でも完全にラインナップの異なるものなのだそう。販売ルートもまったく別で、販売店も住み分けされている。
またエクステリア商品も、エクステリア専門業者へ独自の販売ルートで供給される。

しかし住協ウインテックでは、1社で3部門すべてをカバー。こういったところは、全国でも非常に数少ないという。
「例えば最近多い高齢者施設など、住宅とビルの中間のような建物では、1棟に両タイプのサッシが混在することもあるんです。そういうときに、当社ならひとつの窓口で済み、話が早いですよね。それに、建物周囲のフェンスなどもまとめて対応できますから」と、会社を率いる中壷彰夫社長は胸を張る。

卸販売だけでなく、設計、施工まで自社で手掛けることができるのも同社の大きな強み。
「みずから現場に入ることで、現場のニーズをタイムリーに汲み取ることができ、業務にフィードバックできますから、自社施工は非常に重要です」。

社員が安心して働ける環境づくりを

約70人の従業員(パート等含む)をまとめる、中壷彰夫社長。
長年、住友林業に籍を置いてキャリアを積み、2015年4月にこちらに着任した。
前任地・東京から単身で来岡したとのことで「通勤ラッシュはないし、食べものはおいしいし、岡山は暮らしやすいですね」と、柔和な笑みを浮かべる。

着任早々に受けた会社の印象は「社員たちみなさん、とてもまじめです」。
だからこそトップとしては、働きやすい職場環境づくりに気を配っているという。

「熱心な社員ばかりだからこそ、残業をなくして、休みもきちんと取ってもらわないと。社員同士でも問題点を話し合ってもらって、例えば日中電話応対に追われて残業になりがちな社員には、別室で自分の作業に集中できる時間を確保したり、若い社員も気兼ねなく早く帰れるよう、始業時に『今日私は何時に帰ります』と予定を宣告できるようにしたりと、いろいろと取り組んでいます」と話す。

事務所は風通しのよい社風を象徴するような、広いワンフロア。
中壷社長もそこに机を並べ、社員たちとお互いフラットに、いつも顔を合わせてコミュニケーションを取っている。

今に安住せず、未踏の分野へ果敢に挑戦

不況の波にも負けず、着実に業績を伸ばし続けている住協ウインテック。
消費税増税後の消費落ち込み時期にも同社は売上げを落とすことなく、むしろ新規顧客が増えたほどだったという。

しかし「とはいえやはり、私たちも既存の業務だけでは安心できなくなっています」と中壷社長は表情を引き締める。
現在、サッシ以外の住宅設備機器や建材についても少しずつ取り扱いを増やしているとのことで、例えば最近では、住友林業の家に採用されている制震材(地震の揺れを吸収するゴム製部材)の取り扱いを開始。一般住宅向けに工務店への提案をおこない、さっそく引き合いを得ているという。

主に企業を相手にしたBtoBビジネスを展開してきた当社だが、「もっとエンドユーザーとの接触を増やしていきたい」というのもビジョンのひとつ。
その点でエクステリアは今後さらに掘り下げていきたい部門であり、植栽や造園、壁面緑化といった分野への進出にも強い関心を寄せている。

加えてこれからは、特に中低層ビル用サッシ分野で中四国・九州への商圏拡大も視野に入れる。
「行く先々に競合他社がいるでしょうが、積み上げてきたノウハウをいかして差別化し、ひとつひとつ打ち勝っていきたい」。
物腰柔らかで、飾らない雰囲気が印象的な中壷社長。しかし会社の未来を語る言葉は力強く、トップとしての意欲と責任感に満ちていた。